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誰でもできる米国株投資

  • 米国株

2018-11-27 更新

誰でもできる米国株投資

前回はワイドモート企業、つまり唯一無二の存在で他社が容易にまねできない強みをもった企業をいくつかご紹介しました。

強みがあるとはいえ、個別株に関しては決算を見て、時機に応じた売買が必要になるケースが多いです。米国企業決算は長らく四半期決算です。つまり、3か月に1回は自分の見通しが正しいかどうかチェックする必要があります。

もちろん、程度の差はあります。コアに据えている株式ならば時間をかけるべきでしょうし、多くの銘柄を持っていてポジションが軽いなら、軽い企業の決算のチェックも浅くなります。しかし、全くチェックしないというのは無いでしょう。

これに対して、スーパー コピー 安心 サイト:今日ご紹介する米国株ETFはこうした手間が要りません。一気に資金投入することを避け、時間分散を図っていく。気を付けることはこれだけです。

米国は日本や諸外国と違って、株式指数が安定的に伸びています。株式指数がきちっと上がってくるので、こういうシンプルな投資が成り立ちます。誰でもできるというのはこういう理由によります。

米国の代表的な指数であるS&P500

米国市場は大型株の多いニューヨーク証取銘柄と新興株やハイテクの多いNasdaq銘柄に分かれます。以前までのダウ平均などではNasdaqは含みませんでした。

しかし、米国の産業構造はこの30年の間に急速に変化し、IT企業なしに成り立たなくなっています。そのため、ダウ平均も現在ではNasdaq銘柄を含むようになっています。

ただし、ダウ平均は30銘柄を恣意的に選んだ指数に過ぎません。この30種というのは、よくできた選別ではありますが、いささか分散という意味では少ない数字です。

そのため、米国株投資家の間では、S&P500に連動するETFのほうが人気はあります。実際に、ETF取引高でもS&P500連動ETFは各社の旗艦ETFになっています。

中でもスパイダーブランドで有名なSPYは運用総額30兆円を超える世界で最も大きく、歴史も古いETFです。世界のETF運用会社としてはトップのブラックロックはIVV、2位のバンガードはVOOをそれぞれ出しています。

個人投資家としては、経費率の安いIVVかVOOを選択すると良いでしょう。

チャート図
※米国Yahoo!financeから

上の図は10年チャートですが、年率10%を超えるパフォーマンスを示してきたことが確認できます。

とはいえ、今後もこのペースを堅持するとは考えにくく、バンガードなども米国市場の成長率は年率4%から5%程度の成長を見込んでいます。

米国市場全体に投資をするVTI

ブラックロックはIVV、ステートストリートはSPYが最も大きな運用額になっています。バンガードだけが違います。なお、ETF運用業界はこの3社の寡占状態にあると言ってよく、シェアはおよそ7割にもなります。

では、大手の一角を占めるバンガードでは何が一番売れているのでしょう。

それは、VTIという商品です。

このVTIの正式名称はバンガード・トータルストックマーケットETFと言います。

その名の通り、米国市場に上場する銘柄のほとんどを投資対象とするETFです。その数はおよそ4000銘柄にも及びます。

分散投資という意味では究極的な存在と言ってよいでしょう。

チャート図
※米国Yahoo!financeから

分配金を狙うならばVYMかHDV

高分配金のETFもあります。VYMとHDVです。VYMはバンガードが、HDVはブラックロックが運用しています。

VYMは500近くの銘柄を組み込んでおり、2%半ばから3%程度の分配金利回りがあります。

HDVはこれに対して75銘柄を組み込んでおり、比較的少数の銘柄で運用しています。3%から3.5%ぐらいの分配金利回りで推移しています。

米国株ETFなので配当控除は使えませんが、両ETFともまずまずのキャピタルゲインも狙えることから人気があります。米国株は、成長株は無配か低配当、成熟株は高配当という傾向にあります。年金代わりにETFを買い、元本を維持したまま配当金を受け取るという場合はこのような高分配金ETFも視野に入れてよいでしょう。

世界分散投資のVT

最後にご紹介するのはVTです。これもバンガードの商品です。この商品は米国以外の先進国や新興国にも分散投資をしています。国際分散投資を志向するならばこのETFが出色です。

米国経済に陰りが見えたとしても、世界経済全体が成長を続けることは、疑いがありません。少なくとも人口が増え続ける21世紀中はそうでしょう。そういう意味では、国際分散投資というのは合理性があります。

ただし、低成長の先進国であるEUや日本、経済成長と株価指数が連動しにくい新興国を含んでおり、この10年のパフォーマンスは米国株ETFに劣後しています。

また、米国経済が好調なことを受けて、時価総額に応じた投資先になっているVTのおよそ半分が米国株になっていることには注意が必要でしょう。米国外も均等に投資をしたいという場合は、自分で米国外ETFをトッピングする必要があります。

チャート図
※米国Yahoo!financeから

米国株ETFのまとめ

この10年の相場に恵まれ、どのETFも上昇していますね。米国株ETFならば、誰でも簡単に米国株投資ができます。「いいものを続けて長く持つ」のが右肩上がりの相場のセオリーになりますね。

たぱぞうの米国株投資 たぱぞう

たぱぞう(たぱぞう)
投資顧問会社アドバイザー

2000年より投資を始める。
2010年以降、米国株投資を中心に行う。
2016年自らの投資観をブログにて書き始める。
現在平均月間100万PV、海外投資に特化したブログとしては出色のPVを誇る。

2017年より、某投資顧問業にてアドバイザーを務める。
この間、メディアに複数回取り上げられる。
「誰でもできる投資術」「誰でもわかる海外投資」をモットーに執筆中。

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